海外製ドールを持ち込むすべての方へ

 海外製キャストドールの中には日本製ドールと類似したものがあります。

 ドールショウには日本製ドールと類似している、もしくは外見上区別が
つかない海外製ドールを持ち込むことを禁止しています。
 展示、販売、告知等は出来ません。

これまでの経緯
 ドールショウ12に海外からの企業出展申し込みがいくつかありました。
そのうちの一つのHPを確認したところ、きわめて国内製品に類似した製品が
存在し、トラブルを未然に防ぐためそれらを持ち込まないように依頼したところ
 該当国内では法的に問題もなく、正当な理由もなく出展を止めさせるなら
ドールショウ事務局に対し訴えを起こす用意があるとのメールを受け取りました。
(そのメーカーは単純な書類不備で名簿には載っていません)

 国内該当社の担当者とも連絡を持ち状況を問い合わせたところ
・すでに国内での製品の意匠権が確立されている
・過去に類似品の訴えがあった時に、警察によりコピー商品であるという
 鑑定書が出ているため、
 酷似した場合第3者によりコピー商品と認定される可能性が強い。
・税関当局にも類似品の持ち込みに関する報告が用意されている。

 等の点を確認しました。

 国内製品に類似している、または同一規格の物は法的に問題があり。
不正競争防止法などの観点からも、ドールショウへの出展は
不適格な物であると判断致しました。



 一般で海外製ドールをお持ち込みになる場合は
■類似品の場合、証拠の提出などの要請を受けることがあります。
■似ているか否かは自分で判断してください。
・同系列の製品と比較して類似点が多い場合は同じものと判断されます。
■法律上の問題は当事者間の問題です。

 類似品がいかなる理由で持ち込まれても、即撤去対象となります。
海外での法律上問題はなくても、日本国内では大きな問題であることを
理解してください。
 類似品を展示販売することでドールショウ事務局も罰せられます。
 
 ドールショウ事務局は持ち込まれた海外製ドールに対し、
日本での認知を与えるものではありません。
 ドールショウの出展等がそのまま日本での認知となりません。

 誤解がないようにお願いしたいのは
海外製キャストドールがすべて問題があるわけではありません。
国内製品に類似した一部の品だけです。



海外で先行して開発販売されたドールなどは
国内に類似品があっても排他対象とはなりません。

26pサイズのキャストドールなどは
現在排他対象として扱っていません
が、
さらに、これに類似する海外製品同士の
コピー問題、サイズ違いの複製疑惑など
複雑な状況になってきています。


問い合わせで増えているのは
「○○のドールは持ち込んで良いのか?」
といった質問です。

これに関してはコピー疑惑のある物
またはその疑念が残る物以外は
「現状問題なし」
と、お答えしています。
「現状」とはイベント毎の認識となり
将来的な取り扱いを保証する物では
ありません。

ドールサイズが違うのみで頭部や
関節形状などで明らかに国内製品に
酷似したものも見受けられます。

「サイズさえ違えばいい」という認識が
まかり通るようなら今後見直しの
対象となります。

海外にも良心的なメーカーがあります。
問題が複雑化することで、一律排除と
ならないように、
疑惑のあるものは自主的に持ち込まない
ことを、お願いいたします。


海外ドールの問い合わせの仕方
素体とサイズが分かるゲージの写真
などを事務局まで送付してください。
データで送る場合は1M以内でお願い
します。


メーカーのHPなどは判断材料には
なりません。

判定が出来ないものは不可扱いと
なります。


イベントごとの判断となりますので
将来的な保証ではありません。



これもまた人形に対する差別であり、
悲しい事態であると思います。
 出自がどうあれ、お人形に対する愛着は
等しく共通の物であると思います。
心情的には理解してもルールとして拒否すべき物は
拒否せざるを得ない事をご理解下さい。